「この1年間に通販を利用してプレゼントやギフトを贈りましたか？」
と質問したところ、通販でのギフト経験率は以下のような結果になりました。
「この1年間に通販でギフトを贈りましたか？」と聞いたところ、「贈った」という回答が、全国平均で46.4%でした。都道府県別にみると、「通販でギフト県」の1位は三重の52.5%という結果でした。1年以内に通販でギフトを贈った人に「どのイベントで通販ギフトを送りましたか」と聞いたところ、「誕生日（全国平均48.3%）」が最も高く、続いて「母の日・父の日（全国平均33.0%）」「お歳暮・お中元（全国平均26.3%）」が上位にきており、さまざまなイベントで通販ギフトを積極的に利用していることが伺えます。また、最も高い「誕生日」での通販ギフト利用率1位は香川で60.2%でした。一方、東京は「通販大好き県」1位ながら、こちらでは45位という、意外な結果となりました。
通販でのギフト利用率1位の三重は津（北勢）、四日市（中勢）などの地域によって気質が異なりますが、いずれもルーツは伊勢商人。経済観念が発達していて、通販ギフトの方が“お得さや手早さを感じる”からでしょうか。また、兵庫や奈良といった関西圏が上位にいるのは、大阪商人や近江商人の影響に加え、兵庫は見栄っ張りで、ワンランク上のものを“たくさんの商品の中から選んで贈りたい”から。奈良は女性が買い物上手で”お得さ”をわかっているから、ギフトをする際は通販での購入が多いのでしょう。
誕生日ギフトの通販利用率1位は香川。女性教育が盛んだった背景から、女性は何事にも積極的で自立志向が強いので、結構プライドが高く海外ブランドなどの高級品が好き。男性は女性の誕生日には、いつもそれなりのプレゼントをしているのではないでしょうか。さらに、家族団らんを大切にする県民性だけに、親から子への誕生日プレゼントが盛んなのだと思われます。
1949年東京生まれ。専修大学経営学部卒業後、市場調査会社を経て、（株）ランチェスターシステムズに入社。チーフコンサルタントとして活躍後、1985年に独立。1990年には（株）NO.1戦略研究所を設立。現在に至る。マーケティング販売戦略の第一人者として東奔西走中。著書は県民性本を合わせて50冊。
